urara-rara’s diary

肋間動脈の損傷からの開胸手術後疼痛。日常生活を送る中いきなり背中に激痛が起き救急車で搬送。外傷以外聞いた事のない肋間動脈の損傷によるショック状態から生還しました。術後の疼痛に悩まされています。そして2019年11月に乳がん宣告

2017年11月2日ー緊急手術

そして私は全然覚えがないので、ここからは相方や子供達の話を後から聞いた話。11月2日の午前2時半に、心臓外科の先生が自宅から到着して

「とにかく大量出血でショック状態で助かるかどうかわかりません。すぐに手術に入ります」と言いすぐに手術室へ。この時点で血圧が30しかなくて相方は私の手が本当に氷のようだったらしい。

 

造影剤入りのCTでもどこから出血してるかがわからなかったとの事。大動脈にステントを入れて出血を止めるのが先決という事でステント指導医の先生が自宅から呼ばれたらしいのだ。

 

とにかくたくさん同意書にサインをして何にサインしたかもわからないくらいだったと。ステントを入れる事によりうまくいけばこれで出血が止まればこれで手術は終わる。しかし下半身に麻痺が残る可能性がある。(アダムキュービッツ動脈がふさがれてしまうと下半身麻痺になるそうだ)とりあえずステントを大動脈に入れて急激な出血は抑えられたという事だった。

 

そして結局出血が止まってないとの事で2度目のカテーテルで出血場所を探す手術が始まった。

しかしこれでも出血場所が特定できなかったらしい。。。

ここで3回目の開胸手術になるという事が告げられたが、準備の為に6時間くらいかかるという事でICUに連れてこられた。

 

相方曰くここで一瞬だけ目が開いて、私が涙を流したので声をかけたけど全然意識はなくすぐ目も閉じてしまった。ここまでに血圧も低く脳にも酸素が十分に行かない状態で脳に障害が残るかもしれないし目を覚まさない可能性もあると言われての手術だった。後から聞けば聞くほど待ってる家族の方が大変だったろうなと思う。

子供達も会社を辞めるとか大学を辞めるとか色んな事を考えたらしく本当に心配をかけてしまった。

そして3回目の開胸手術、目でみて出血場所確認してクリップ?のような物で止めて肺に溜まっていた血を掻き出したという事だった。

11月2日午後11時半に手術が終了しICUに連れてこられた。

 

*後から執刀医に聞いた話ではステント入れた時点では多臓器不全状態だったので助からないかもと思いながら手術していたが、ICUで一旦目を開けたので助かるかもと思ったのと血圧が30になっても心臓は一度も止まらずずっと動いていたので障害は残っても命は助かるかもと思ったそうだ。結局右10番目の肋間動脈が破れていて、開胸するのに8番目の肋骨を折ったという事だった。そして胸を閉じる前にクライオといって肋間神経を凍結して破壊するブロックをするはずだったのだが機械が壊れてしまいできなかったという話をされた。